自衛隊の違憲論争に終止符を打つ?

 憲法施行75年 岸田首相、自衛隊「違憲論争に終止符」
出典:5/2(月) 21:23配信 産経新聞

概要

憲法制定から75年を前に、岸田首相が、改憲と9条への自衛隊明記に意欲を述べた。
憲法改正に対して賛成か反対のアンケート。
自衛隊が違憲のようになっていておかしいと思っている国民がいる、などについて。

ぱっと見の所感

憲法は改正した方がいいところもあるかもしれないと思います。
アンケートについては、そもそもどのような項目をどのように変えるか不明確な中で賛成反対?と聞かれても意味がわからないかと思いました。
私は自衛隊は違憲だとは思っていません。

誰が違憲だと言っているのかなと。また誰が記載に疑問を持っていて、なぜこれを正したいのかと考えてしまいます。否定ではなく、その意図をもっと正確に把握する必要があると思います。

もし自衛隊が違憲ならば、憲法違反なので自衛隊は解散していなければなりません。裁判所や国会で議論がなされるべきでしょう。記載の有無はどうあれ、自衛隊は現にあり、その存在は皆が認めるところなので、条文を直す直さないはあまり関係ない気がします。そこへ直すとなると何か変化が起きる、起こそうという意図が予想されるわけです。それなら今はなにができていなくて、変化によって誰がどうよくなるかを論じるべきだと思います。

記事コメントについて


>日本は軍隊を持ってはならない、持っていないと言っている?

 自衛隊なので通常の軍隊とは違うという解釈ではどうでしょう。専守防衛であり脅しや先制攻撃を行わない特別な部隊ということで。

岸田氏によれば、自民党は改憲が党是?

党是が改憲というのがまずよくわかりません。改憲が目的であれば、国民あるいは他の国への考えが無いかのように聞こえてしまいます。通常、改憲はあくまで何かの手段です。とすると何か裏に考えがあるはずであり、それがあまり伝わってこないため、下手をするとあらぬ疑惑を生む可能性があると思いました。

>現行法は実態に即していないとの意見

現行法の下で、自衛隊は現に存在しているので、そこまで問題ではないかと思います。そのそも憲法は国の目標や目指すところを書くのではないでしょうか。現在自衛隊があるから自衛隊を書くのであれば、何かを設置したり撤廃するたびに憲法改正が必要になってしまう気がします。

>主権国家として軍隊が必要ではないか?

既に自衛隊は軍隊あるいは軍隊に近い役割を持っていると思います。軍備がもっと必要だとか、そういう事なんでしょうか・・・。ちょっとこの辺はさらなる意見が必要かと思いました。それとも自衛隊を「軍隊」に改名したら、何かさらに良い事でもあるのでしょうか。今のところ非常に形式的な話に見えてしまいます。

有事にアメリカは日本を守ってくれるのか?

アメリカが日本を守るかどうかは、契約でガチガチに縛るようなものではないと思います。程度の問題もあり、基本的に自由意思が介在し信頼関係や他の条件が絡んできます。信頼関係なので、絶対大丈夫だとか絶対助けないとかそういう問題ではないと思われます。全部とは言いませんが、これまで、そしてこれからの日本に、かかっているのだと思います。

>日本1国で守り切れる軍事力が必要?

他の国が全く助けてくれない場合を想定していると思います。ともあれ、基本的に日本1国だけで守り切れることは少ないと思います。
例えば中国が攻めてきたとして、人口(兵力数)・経済規模や成長率で負けています。北朝鮮は小さな国ですが、やたらと軍事に力を入れています。ロシアも大きな国で、軍事にとても力を入れています。ただ単に軍事力だけで考える場合、そもそも日本一国で簡単に守り切ることは難しいでしょう。日本が最大限軍事増強したとしてもです。(戦前日本はやっていたようですが・・・)

補足 負けることも想定しているべき

歴史を見ても豊かだったり進んでいたと思われる国でも、軍事力にめちゃくちゃ力を入れている国に戦争で負けてしまうことがけっこう起きています。そこで2点あります。

1点目は進んでいた国があぐらをかいてか腐敗あるいは衰退していて、より優れた新興国に負けたのではないか。これは普通に国の実力の問題で、軍事力だけの問題ではなく、軍事では防ぎようがありません。

2点目、軍事的に負けたが、勝った国が本当に軍事力や一時の勢いだけだった場合。攻撃国が報復や逆侵略を受ける、あるいは攻め込まれた国ともども荒廃し住人が国外へ離散(その周辺に人が住まなく、住みにくくなる、その地域の人口・発展の減退)といった事が起きていたと思います。

この辺をもっと調べたり検討することで、現在未来に対してうまく対処できると考えています。

>憲法はもっとわかりやすくすべき

賛成です。そもそも条文がわかりにくいから無駄な論争が起きているのではないかとも思えます。ただ分かりやすい憲法にするのはなかなか技量が要りそうです。憲法は他の法律にも影響があっり、最悪、悪いようにも使われる恐れがあるからです。なので、憲法はこんな感じでやりますよと目標や目指すところだけを書くべきだと思っています。

>自衛隊を憲法に書くべき

書いてもいいと思います。ただ軍隊と記載すべきかは検討の余地ありだと思います。現在自衛隊は軍隊となっていない事との整合性をどうとるかという点と、せっかく専守防衛・先制攻撃しないという自衛隊という日本独特のオリジナリティーを今後も活かした方がいいのではないかと思うためです。
 また外務省や法務省など他の省庁が憲法に書かれていないように、あえて戦力についてだけ書く必要があるか?という問題があります。おそらく戦力について現憲法に書いているのは、先の大戦で軍国的なやり方で失敗したことによる反省のためだと思うからです。

>今回のロシアによるウクライナ侵略で情勢が変わったのでは

確かにいきなり意味不明な理由で侵略してくる国を想定する必要はあるかもしれません。基本的に国のトップがそんな馬鹿な強盗のような真似をしてくる確率は低いとは思いますが・・・。また単に軍事で攻めるも守るも決まる問題だとは思えませんが、用心は必要でしょう。ただ現行自衛隊はあるわけですし、そこまで憲法に関係がある話か?とは思いました。

>単に自衛隊ではなく国防を考えるべき

まったくその通りだと思いました。悪者が攻めてくることを想定するなら、防衛や避難訓練・装備、国防施設などの方が重要かもしれません。これは災害への対処のようですね。幸い自衛隊さんは災害でも力を発揮しておられますが…。ただこの辺は自民党さんは考えてはいるような話がありました。

おわり


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